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| 346 | === もっと Web アプリらしいことをしてみよう === |
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| 348 | Hello, World を表示することには成功しましたが、ここまででやっていることといえば、単に HTML ファイルを書いてブラウザに読み込ませているのと殆ど変わりません。本来であれば、何らかの処理を経て得られたデータを Web ページに表示する、ぐらいのことはやってみたいところでしょう。 |
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| 350 | そこで、その「何らかの処理」を書くべき場所から Hello, World という文字列を取り出し、それを表示に適用する、という Web アプリらしいプログラムを書いてみることにしましょう。 |
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| 352 | ==== MVC アーキテクチャ ==== |
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| 354 | 「何らかの処理」を書くべき場所とは、実際には業務内容に応じて必要となる処理、すなわちシステムへの要件そのものに対応する本質的な部分ということになります。そのような処理のことを、一般的には'''ビジネスロジック'''と呼ばれています。そして、ビジネスロジックを書くべき場所のことを、 MVC アーキテクチャにおける'''モデル'''といいます。 |
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| 356 | モデルに書かれたビジネスロジックの処理によって得られた結果をコントローラが整形し、ビューで表示する。または、ユーザーが操作を行うための UI をビューに設け、その操作をコントローラが受け付けて処理内容をモデルに指示し、モデルにおけるビジネスロジックが最終的な処理を行う。 MVC アーキテクチャとは、そのようにシステムの役割を 3つのレイヤーに分けて記述する設計手法のことなのです。 |
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| 358 | ASP.NET MVC では、ビューは Views フォルダ下に HTML っぽいファイルとして、コントローラは Controllers フォルダ下にある C# コードで書かれたクラスのメソッドとして、それぞれ記述しました。モデルもこれらと同様に、 Models フォルダの下の任意のフォルダ階層に、 C# で記述することができます。ただし、ビューやコントローラとは違い、これらの名前に合わせる必要は全くなく、あくまで業務要件の都合に応じた好きな名前でクラスやメソッドを実装してしまって構いません。 |