Changes between Version 4 and Version 5 of HowTo/SakuraVpsSetup2


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May 28, 2012, 10:35:16 AM (12 years ago)
Author:
村山 俊之
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  • HowTo/SakuraVpsSetup2

    v4 v5  
    4444== BIND の設定 ==
    4545
    46 === BIND のバージョン確認 ===
     46=== chroot 版の BIND をインストールする ===
    4747
    48 [http://www.geekpage.jp/blog/?id=2012/3/21/1 幽霊ドメイン名問題]の件が気になっていたので、設定に入る前に、念のため、バージョンを確認してみた。
     48 * [http://www.server-world.info/query?os=CentOS_6&p=dns&f=4 CentOS 6 - DNSサーバー - chroot環境にする : Server World]
     49
     50BIND を chroot 環境で動かしたい場合、最新の Red Hat クローンでは専用のパッケージである bind-chroot を入れてしまえばいい。知ってさえいれば設定は超楽ちんだ。…上記のサイトを見つけるまで延々と嵌っていた訳だが orz
    4951
    5052{{{
    51 [murachi@www4128uf ~]$ sudo yum list bind
    52 Loaded plugins: fastestmirror, security
    53 Loading mirror speeds from cached hostfile
    54  * sl: ftp.riken.jp
    55  * sl-security: ftp.riken.jp
    56 Available Packages
    57 bind.x86_64                                     32:9.7.3-8.P3.el6                                     sl
     53$ sudo yum -y install bind-chroot
    5854}}}
    5955
    60 9.7 系なら修正も入るでしょう。とりあえず一安心。
     56これで、 chroot 環境である /var/named/chroot 以下に必要なファイルが大体インストールされる。あとはドメインのための設定を加えていけばいいだけ。
     57
     58ちなみに、インストールされるバージョンは 9.7.3 (2012/5/28 現在)。[http://www.geekpage.jp/blog/?id=2012/3/21/1 幽霊ドメイン名問題]の件については、このバージョンであれば修正も入るだろう。とりあえず一安心。
    6159
    6260=== named.conf の設定例等 ===
    6361
    64 /etc/named.conf を chroot 環境にコピーして編集しようとしたらデフォルトでいろいろと設定が書かれていて面食らったので、ちょっといろいろ調べてみた。以下、参考になった URL。
     62驚くべき事に、 chroot 環境下における named.conf 等の設定ファイルの類は、 named が実行中の間だけ存在する。仕組みとしては、起動時に実際の /etc/named.conf 等を chroot 環境下にコピーし、それを読み込んでいる模様。面白いことに、 named を稼働させておいて、 chroot 環境下の named.conf 等を編集し、 named を restart させると、編集された内容が反映された上に、ちゃんと /etc/named.conf 等にも編集結果が反映される。つまり、設定の変更はどちらのファイルを用いてもいいようになっているようだ。
     63
     64named.conf にはデフォルトでいろいろと設定が書かれていて面食らったので、ちょっといろいろ調べてみた。以下、参考になった URL。
    6565
    6666 * [http://www.nina.jp/server/redhat/bind/named.conf.html named.conf の設定]
     
    6868 * [http://www.turbolinux.com/products/server/11s/user_guide/x1583.html 8.9. その他のステートメント | Turbolinux 11 Server: ユーザーガイド]
    6969   * 公開 DNS なので listen-on とか allow-query とかは any にする。
    70    * directory はデフォルトではカレントディレクトリ。それだと困る場合は "/var/named" とかに設定する
     70   * directory は設定しないとデフォルトではカレントディレクトリ。それだと困る場合は "/var/named" とかに設定する (今回はデフォルトでそうなってる)
    7171   * dump-file は SIGINT 時のダンプファイル出力先。 statistics-file は SIGILL 時の統計ログ出力先。 memstatistics-file は deallocate-on-exit が yes なら終了時のメモリー統計ログ出力先だが、そも deallocate-on-exit は yes にすると効率悪くなるらしいので no にしておくべき (デフォルトは no)。
    7272 * [http://xoops.fens.net/modules/wiki/?Linux%2FMemo%2FDNSSEC%20%E3%81%AE%E8%A8%AD%E5%AE%9A DNSSEC の設定]
    7373 * [http://member.wide.ad.jp/~fujiwara/dnssec/ Fujiwara's DNSSEC materials]
    7474   * DNSSEC に対応する方法が書かれてる。
    75    * とりあえず、今は DNSSEC プロトコルで検証が行われるように設定しておく。自ゾーンを DNSSEC に対応させて ISC DLV に登録するのはあとで。
     75   * とりあえず、今は DNSSEC プロトコルで検証が行われるように設定しておく (デフォルトの named.conf の内容をそのまま使う)。自ゾーンを DNSSEC に対応させて ISC DLV に登録するのはあとで。
    7676   * directory で指定したディレクトリは BIND が書き込み可能である必要がある。 "/var/named/chroot/var/named" を chmod g+w する。
    77    * コピーしてきた named.conf が /etc/named.iscdlv.key を参照しているので、そいつも忘れずに chroot 環境にコピーする。
    78  * ゾーンの設定において、ネームサービスを提供するホスト名のアドレスを CNAME (別名) で設定するのは、 9.7 系では illegal となっているらしい。以前まで harapeko.jp.zone ファイルの当該箇所において
     77
     78=== ゾーンの設定 ===
     79
     80ゾーン設定は 9.7 では named.conf 自体には書かれておらず、 named.rfc1912.zones というファイルを include する形を取っている。ドメインのゾーン設定はこちらに書き加える。書き加える内容自体は以前と同じ。
     81
     82{{{
     83# vim /etc/named.rfc1912.zones
     84
     85// 以下をファイル末尾に書き加える
     86zone "harapeko.jp" IN {
     87        type master;
     88        file "harapeko.jp.zone";
     89};
     90
     91zone "142.128.212.49.in-addr.arpa" IN {
     92        type master;
     93        file "harapeko.jp.rev";
     94};
     95
     96# vim /var/named/chroot/var/named/harapeko.jp.zone
     97
     98// 以前の設定内容をそのままコピーし、 A クラスの IP アドレスと SOA クラスの serial だけ新しい値に修正する。
     99// 但し、ネームサーバーホストは CNAME クラスではなく A クラスを用いるよう修正 (後述)。
     100
     101# vim /var/named/chroot/var/named/harapeko.jp.rev
     102
     103// 以前の設定内容をそのままコピーし、 SOA クラスの serial だけ新しい値に修正する。
     104
     105}}}
     106
     107正引きのゾーン設定において、ネームサービスを提供するホスト名のアドレスを CNAME (別名) で設定するのは、 9.7 系では illegal となっているらしい。以前まで harapeko.jp.zone ファイルの当該箇所において
    79108{{{
    80109onaka           IN      A       49.212.128.142