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どんな言語?
Action Script 2 言語の大まかな特徴を以下に列挙します。
基本は JavaScript と同じ
言語仕様は基本的には JavaScript に酷似しています。変数の使い方、演算子、関数の書き方、分岐やループなどの制御命令、無名関数や、それをクロージャとして使えるところまで、同じように書くことができます。
変数の型指定
JavaScript では変数自体に型を持たせることはできませんでしたが、 Action Script 2 では変数を宣言する際に、その変数に代入できる値の型を指定することができます。例えば、数値のみを代入できる変数を宣言するには、以下のように記述します。
var hoge:Number;
このとき、変数 hoge に数値以外のものを代入するようなプログラムを書くと、コンパイルエラーになります。
var hoge:Number; hoge = 10; // ok. hoge = "fuga"; // コンパイルエラー
型指定は関数の引数や戻り値に対しても指定できます。例えば、 3つの数値を引数に取り、その平均を求める関数は、以下のように書くことができます。
function calcAverage3(a:Number, b:Number, c:Number):Number { return (a + b + c) / 3; }
このとき、この関数に渡す引数の型が数値以外であったり、この関数の戻り値を代入する変数が Number 型ではなかったりすると、コンパイルエラーになります。
Java ライクなオブジェクト指向
JavaScript がプロトタイプ型のオブジェクト指向モデルであるのに対して、 Action Script 2 のオブジェクト指向モデルはやや Java に似たスタイルになっています。
例えば、会社の名簿に載せる人の情報を表すオブジェクト Human について、 JavaScript では以下のように記述することになりますが、
// Human オブジェクト定義、兼コンストラクタ function Human(number, name, age, sex, section, role) { this.number = number; this.name = name; this.age = age; // ... } // メソッド定義 Human.prototype = { "getNumber": function() { return this.number; }, "getName": function() { return this.name; }, // ... }; // オブジェクト生成と利用 var murachi = new Human(1, "Toshiyuki Murayama", 32, "M", "Engineering Department", "President"); var name = murachi.getName(); // "Toshiyuki Murayama"
同様のオブジェクトについて、 Action Script では以下のようにクラスとして記述することができます。
class Human { // メンバ変数定義 var number:Number; var name:String; var age:Number; // ... // コンストラクタ function Human(number, name, age, sex, section, role) { this.number = number; this.name = name; // ... } // メソッド定義 function getNumber():Number { return this.number; } function getName():String { return this.name; } // ... } // オブジェクト生成と利用 var murachi:Human = new Human(1, "Toshiyuki Murayama", 32, "M", "Engineering Department", "President"); var name:String = murachi.getName(); // "Toshiyuki Murayama"